注:私のコメントは斜体で挿入
Think Clearly
- 思考の飽和点に達成したら行動する
- 計画を修正し続ける
- 短期間で多くのことを経験して,母集団を把握する(秘書問題)
- 支払いを先にする(幸福になるお金の使い方でもある,ピーク・エンドの法則にも関係している)
- 頼みごとに対してすぐにYESと言わない(素晴らしい機会の頻度は少ないのだから,NOと言ったからと言って機会損失になる可能性は低い)
- 戦略的に頑固になる(決断疲れを防ぐ,周りからの評価が確立される)
- 決断の前に思考過程をメモして,失敗の原因から学ぶ
- 反生産性(本当に必要なもの以外は排除すること)
- 人生のダウンサイドを排除する
- すべては目に見えない偶然の結果なので謙虚でいること
- 周りの人の感情は常に真剣に受け止めるべきだが,自分の感情とは真面目に向き合う必要はない
- オープンになりすぎない(本音を出しすぎず,約束したことを守り,あなた自身の信条に従った行動をする)
- フォーカシング・イリュージョン(特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても,実際にはあなたが思うほど重要なことでもないこと)に騙されない
- 物ではなく経験を買う(反生産性の観点と適応性の観点で物はデメリットが大きい)
- 限界効用逓減の法則(消費する水が増えるごとに水によって得られる満足感は小さくなっていき,一定量を過ぎると満足感はまったく得られなくなってしまう)
- 年収と同じだけの貯蓄があると,ものごとを客観的に見て,考えることができるようになる
- 質素な生活をする(物ではなく経験を買う)
- 早めに自分の向き不向きを見極める(得意なことに集中できるので,長期的な時間の節約になる)
- 1つのことに静かに長く取り組む(長い時間をかけて一貫して何かに取り組んだほうが,大きな成功が得られる)
- 得意・好き・評価されることを仕事にする.
- 他人からの評価から自由になる
- 感情のジェットコースターに乗っている時間を節約できる
- 自分が本当に何に幸せを感じているかわからなくなる
- ストレスを感じていてはよい人生にはならない
- 好感があって信頼のおける相手としか,付き合わない・仕事をしない(他人を変えることはできない)
- 目標を持つことで正しい行動・決断ができるようになる
- 目標達成の有無は幸福度に影響する
- 達成困難な目標を立てても幸せになれない
- 記憶の自己ではなく,経験の自己を大切にする(今を大切にする)
- 死によって記憶は消える
- 何かを思い出す時間を,現在を体感する
- 記憶はストーリをもとに作りかえるので,日記をつけて自分を正しく理解するように努める
- よい人生を過ごすほうが,よい死を迎えるより大事
- 快楽とやりがいの両方を目指す
- 「幸せな選択、不幸な選択――行動科学で最高の人生をデザインする」でも同じことが言及されている
- 幸せとは快楽とやりがいのバランスで決まる
- 尊厳の和で自分を守る.
- 他人の操り人形にならない
- 自分を守る
- 不要な心配事を避ける
- 慢性的な不安感はストレスにつながり,寿命に悪影響を与える
- 自分に影響を与えないことは考えない
- 不安ごとをメモに書く・保険をかける・仕事に意識を集中させる
- 軽率な意見を述べない.意見を述べるときは意見が論証できるときのみ
- 精神的な砦を持つ
- 運命の存在を受け入れる
- 「それはあくまで偶然です 運と迷信の統計学」を踏まえると運命ではなく,単なる偶然として受け入れたほうがよいと考えている
- 永遠は存在しない
- 良いことと悪いことは表裏一体である
- 思考による対処は,誰にも奪われない
- 運命の存在を受け入れる
- 自分と他人を比較しない
- 同窓会に出席すると,他人と比較することになるので行かない.
- 人生で起こる困難のほとんどは解決するより予防するほうが早い.
- 一週間のうち15分は,自分の人生で起こりうる大きなリスクについて集中して考える
- 例えば,結婚生活が破綻したり,突然破産したり,心筋梗塞を患ったりしたときのことを想像して,先に想像される原因を取り除く
- 自分より時間とお金を効率的に使える人に寄付する
- 注意・時間・お金の使い方を意識する
- 良い本を何度も読む
- 読む意味がある本を選ぶ
- ミステリーやスリラーは対象外
- 読書経験が浅い場合はできるだけ多くの本を読む
- 自分で考える癖をつける.
- 今持っているものに幸せを感じる
- 相手の立場になって物事を考えられるようになるために,できるだけ質の高い小説を読むようにする
- 自分をかわいそうと思わない.対処するように行動する
- 世の中は不公平であることを自覚する
- 例:「21世紀の資本」では富を持っている人がより富む世界だと言及
- 形式主義をやめる
- 形式にこだわると時間を失うだけでなく,視野も狭くなる
- 専門分野を持つ
- 競争が激しい世界に突っ込まない
- 組織に属していない人との交流をもつ.発想も異なるし,迅速に行動できる
- 世の中の90%はガラクタなので,無駄なことに意識を奪われないように工夫する
- 自分は特別な人だという意識をなくす
- 先延ばしを防ぐためには,注意をそらすものを排除しておくことと,期限を設定しておくこと
- 人間は理由があるだけで納得できる(カチッサー効果)
- 時間が立つほど決断疲れを起こす.
- 予想外の出来事がどんなに大きく変則的でも自分たちが気づくとは限らないこと
- 自分が作ったものは過大に評価する(NIH症候群)
- 冷静さを取り戻すために,距離を置いて過去を振り返り,自分の思いつきの質を点検する
- 人間は努力を正当化するので,時間・労力を費やしたときは結果だけみるようにする
- 初頭効果と親近効果
- 初頭効果:第一印象に引きずられがち(Ex. 会議で最初に発言するとよい)
- 親近効果:後から入ってきた情報を記憶しがち
- 金銭的な理由で行っているわけではないことに金銭を介在させると,進んでものごとを行おうとする意欲を減退させてしまう.
- ブラック・スワン(人生にとてつもなく影響を及ぼす,予想外の突発的な出来事)を想定する.また,ポジティブなブラック・スワンを呼び込むように作品(Ex. ブログや動画投稿)を作り続ける
- 偽の合意効果によって,自分が主流だと勘違いする傾向にある
- 自分より優秀な人を採用する.その人はいずれ自分を追い抜いていくし,その人から学んだほうが合理的
- 計画錯誤により,プロジェクトに必要な時間は楽観的に見積もられ,そのメリットも過大評価される.一方で,プロジェクトのコストとリスクは過小に見積もられる.
- 想定される失敗とその対策を事前に計画に盛り込んでおくことで計画の精度を高める.
- 相手を評価するときは,相手の発言ではなく,相手の過去の業績に注意を払うようにする.
- 課題が解決されていなくても,課題を解決する計画が立てられていれば,常に頭の中はクリアに保つことができる
- 直感に飛びつかない
- 感情で物事を決めない
- 有名な思考の罠に陥らない
- スイマーズボディ幻想:水泳選手の体格が完璧なのは,もともと体格に恵まれた人が水泳選手になったか
- 何かをやる時間となにかができなくなることを考慮できていない
- 長期間の見積もりに意味がない
- 次善の選択肢を検討しない
- 間違った考えに固執するのを避けたければ,自分の投資戦略や人生哲学や周囲の人々に対する見解を,定期的にチェックする
- 少数の法則により,規模が小さいほど変動が大きく見える.常に分布を知ることが必要
- 期せずしてお金が入ったり,どこかの会社から何かを進呈されたときは,それを上回る支出に気をつける.銀行口座に入れるのが一番.(ハウスマネー効果)
- 統計の数字を見ても私たちの心は動かないが,人間は私たちの心を動かす.
- 新しいもの / 目立つものを過大評価しすぎない.
- 私たちが性格判断を信じてしまう理由
- 一般的な内容を言っているから
- 聞こえのいい言葉を自分に当てはまっていなくても受け入れる傾向にあるから
- 特徴肯定性効果
- 確証バイアス(都合のいいことだけ採用すること)
- ランダムな事象に対しても何らかのパターンを無理やり見出そうとする.(クラスター錯覚)
- 世の中の多くのことは単なる偶然
- 偶然にしてはできすぎであることを見つけたら,データを統計的に調べる.
- プラセボ効果に期待して,,自分と自分の大事な人に対しては大いに期待する.そうすることでモチベーション維持につながる.
- 自分に都合の悪い昔の考えは記憶から消される.記憶は不正確である
- 思考が明瞭であれば言葉も明瞭になる.言うことがなければ,何も言わないほうがいい
- ねたみの対象にならないように自分がトップに立てる領域を見つける
- 広告に汚染されている情報源から距離を置く.また,何らかの主張にであったときは「情報源」を特定して,誰がその主張によってどのような利益を得られるのか考える.自分の思考を明晰することに役に立つ
- 自分の得意な思考をしがちなので,複数の思考方法を身につけるようにする.解きたい問題に適した思考法をする
- 最低限の情報で生活するように心がける.そうすることで決断の質は高まる.無価値の情報は無価値のまま.
- ニュースを遮断する.大事なニュースは周りの社会的ネットワークが補完してくれる.
- ニュースが報道するリスクは偏った報道のため本当のリスクではない.
- ニュースの内容は自分たちのキャリアに無縁
- 出来事の背景を知る時間を失う(代わりに背後関係を詳しく記した長文記事や本を読むようにすること)
Think Smart
書籍の方針:幸福を手に入れるのではなく「不幸」を避けること.
- 先延ばしを防ぐためには,予め注意をそらすもの(Ex. スマホ)を取り除くこと,意志力に限りがあるので睡眠・休憩・食事を取ること
- 決断力は時間とともに低下すること
- 自分の作ったものは自己評価が高くなるので,距離をおいて思いつきの質を確認すること
- 時間や労力をかけたものは結果に関わらずその努力を正当化しようとするため,必ず「結果のみ」着目すること
- 金銭をモチベーションにしてない人(Ex. ボランティア)に対してお金を提供してはいけない
- デフォルト効果によって標準的な選択肢を選びがち
- 自分の考え方や意見が主流だと思いがちなので気をつける.
- 集団への同化は人間の性質だが,自分や家族以外の集団のための犠牲にはならないこと
- プロジェクトに必要な時間は楽観的に評価されるため,想定される失敗への対応策を事前に計画に練り込むこと
- 人は言葉や化粧などで戦略的に嘘をついている
- 課題の解決計画(具体的なプロセスを含む)を立てることで,プレッシャーから解放される
- 最初に頭に浮かんだ答えが正解だと思わないようにする
- 複雑な決断も自分の「感情」と協議してから下している(つまり、論理だけではない)
- 自分の考えには批判的でいること
- 一つの選択肢を次善の選択肢と比較することを忘れてしまう傾向がある
- 間違った考えに固執することを避けたければ,自分の投資戦略や人生哲学や周囲の人々に対する見解を定期的にチェックすること
- 平均に気をつけること(平均が有効なのは正規分布のときだけ)
- 小さい集団には偶然の分布(Ex.この村は都市より盗難が多いは、多くは村の母数が小さいため)が出やすい
- 調査結果を見るときは,何かしらの理由で調査から離脱した対象者がいないかチェックすること
- 期せずしてお金が入るとハウスマネー効果ですぐ使ってしまうので,すぐに銀行預金や投資をすること
- 統計より写真など感情的なもののほうが人の心は動く
- 最新のものは過大評価される傾向にあるので,昔から使われているものの良さも頭にいれておくこと
- 目立つものにのみ意識がいくので、目立つものに惑わされないようにする
- 人間には他の多くの人にも適合する性格描写を自分だけに当てはまるように感じてしまう傾向がある
- 脳はランダムに起きる現象を脳が認めたがらず,なんらかのパターンや法則見出そうとするので,パターンを見つけたときは疑ってかかること
- 自分と自分の大事な人に対してのみ大いに期待をすることで,それぞれのモチベーションアップにつながる
- 伝搬バイアスによって非物質的なこともつながりつづける(誰もヒトラーが着たセーターは着たがらない)
- 脳は現在の見解に合わせるように過去を改変する(記憶は適当)
- 人はできたことを並べがちなので,できなかったことにあえて着目すること
- 自分の得意分野の対処法をあらゆる分野に適用させようとする傾向があるので,複数の思考パターンをもつようにすること
- ものごとに対する洞察は分野をまたがることはできない(チェスプレーヤーは将棋では勝てない).
- ボランティアはその職業の仕事を奪う+生産性が低いため,より多く今の仕事をしてそこで稼いだお金を寄付すること
- 人は不確実性に耐えられない
- 最低限の情報で生活するように心がける
- 死にたくなるほどの経験は回避したほうがいい
- 考えすぎもよくない
- ネガティブなアドバイス(Xはしないほうがいい)より、ポジティブなアドバイス(Xはしたほうがいい)のほうに耳を傾けがち
- 世の中は単一原因ではなく複合原因なので,考えられる要因をすべて書き出して整理することが大切
- 多くの選択肢を残すことにはコストがかかる(=選択と集中)
- 学問より実践
Think right
思考の落とし穴に陥らないためのリスト.思考の落とし穴とは,「合理的に考えたり,論理的で理性的な行動をとろうとしたりするときに,一定の法則にしたがって陥る推論の誤りのこと」
- 同じ状況なのに表現の仕方で受ける印象が違うことを「フレーミング効果」という
- 立派な額縁(フレーム)に入った絵を見ると,額縁がないときよりも絵の価値を高く評価してしまう
- 聞こえをよくするための表現は,世間一般で用いられている「フレーミング」の手法
- 「確証のワナ」とは,新しい情報を自分の意見や信念に無理やり合わせて解釈する傾向
- 自分の考えと一致しない情報(=反対の証拠)をフィルタにかけて見ないようにすること
- 「目を背けても真実はなくならない」
- 意識的に反対の証拠を見つけるようにすること
- あいまいにすることで予測がよく当たると思わせようとする
- 自分の好きなことに対する「反対の証拠」を探す
- 無意識のうちに「権威ある人」に服従してしまう
- 権威があるからといって,間違いをおかさないわけではない
- 権威を信じるあまり自分自身で考えなくなってしまう
- 権威をもつ人を批判的な目で見れば見るほど,他人の影響を受けなくなる
- 珍しいものには価値があると思いこんでしまう
- 希少なものに反応しているときには,論理的には考えられない
- 価格だけでなく,それがどれくらい役に立つかを基準に判断すること
- 選択肢の限界に達すると,余分なものがあることで生活の質が逆に落ちてくる
- 選択肢が多すぎると,考えることをやめてしまうから
- 選択肢が多すぎると,誤った決断を下してしまう
- 選択肢が多すぎると,不満を感じるようになる
- 基本的に「完璧なものなど選ぶことはできない」
- 「あなたが好きのワナ」
- 自分がその客のことを大好きだと客に信じ込ませることほどいい方法はない
- 誰かのことを「感じがいい」と思えば思うほど,その人から商品を買ってしまったり,その人を助けてあげようと気になってしまったりする
- ものを買うときは,売り手の人柄で商品の価値を判断しないようにすること
- お返しの法則(=返報性の原理)
- ほとんどの人は負い目を感じることに耐えられない
- 日常においては「成功」が「失敗」よりもはるかに目立つために,成功への見通しをあまくみて課題評価してしまう
- 成功からではなく,失敗からできるだけ多くを学ぶようにする
- サンクスコスト(=もはや回収できない費用のこと)
- 投資が多くなればなるほど,つまり「サンクスコスト」が大きくなればなるほど,プロジェクトを続けたいという欲求が高まる
- 膨れ上がった費用や損失を無視してこそ,合理的な決断ができる
- これまでに何をどれだけ費やしていようが,現在の状況と今後の見通しだけに目を向けるべき
- 比較するものがあると正常な判断ができなくなる