背景
時価総額ランキングで常にトップ10に入っている企業で、周りから「異常な生産性の高さ」があると言われている。 入社して数年間はまったく生産性のない人間だったが、日々の積み上げと苦しみからはい上がってきた自負がある。
他者評価が高い観点は、記録に残す価値があると思った。 もともとエリートとは言えないレベルから、「異常な生産性の高さ」を示すレベルまで上げる方法はある。
日々の積み上げ
入社してから現在まで、自分自身の価値を高めるためにやっていることを3つ紹介する。
自己分析
生産性を高めるために、まずやるべきことは自己分析である。 何が得意・好きで、何が不得意・嫌いか把握すべきである。
過去から現在までの経験を踏まえて、自分の特徴を把握して、得意・好きを全面に出せる職業や業務を見つける。 そして、現在の職業や業務を通じて、自分の特徴をさらに見直す。
この自己分析は終わることがない。 例えば、サッカー選手は常にチームで価値を発揮するために何をすべきか考えている。 ドリブラーが生き残るために、ハードワークに活路を見出すことがある。
生産性向上術
小手先のテクニックも欠かせない。 市中の生産性向上技術を試して、自分に合うものを取り込んでいく。
基本的なフレームワークは以下の通り。
- 取捨選択
- やる価値がないことを効率よくやることほど無駄なことはない
- 定形化
- 1日に使える脳には限度があるので、できるだけ型にはめておく
- 自動化・委託
- 自分の時間を確保するために、自動化または誰かに仕事を受け渡す
読書
先人の知恵を最大限に活用すべきである。 思考のフレームワークから特定分野の技術まで、読書によって学べることは無限大である。
興味がある分野を学ぶことで、また別の分野に興味を持つようになる。 読書を積み重ねることで、多様な分野の考え方が身につくだけでなく、世の中のパターンが見えてくる。
読書の効果が出るまでには数年かかる。 私自身、読書の効果を感じ始めたのは6年後くらいだった。
苦しみから学ぶこと
苦しみは学びの機会である。 苦しみから逃れるために、思考して行動することが次につながる。
生きるために必死になること
人生に苦しみはつきものである。 スポーツ・受験・会社での業務など、少なからず苦しみがある。
苦しみの先に希望があるか。 多くの苦しみには乗り越える価値がある。
- 夏場の走り込みで、試合に勝てた。
- 苦手な国語を学び続けて、国立大学に入れた。
- キャパオーバーの仕事をこなし続けて、異常な生産性を手に入れた。
そのため、できるだけ苦しい環境に身を置いたほうがいい。 本当に苦しかったら逃げればいい。
死にかけたら逃げること
死にかけて異動願いをしたことがある。 職場に逃げ道がなく、考えることも記憶することもできなくなった。 そして、なぜ考えられないのか、なぜ記憶できないのかと詰められる。
精神科に行ったこともある。 ただし、精神科に行ったところで、問題は解決しない。
異動願いを出した結果、考えることも記憶することもできるようになった。 そして、異常な生産性を出せる人間にまで成長できた。
生死を知っている人の価値
優秀な人の気持ちも、無能な人の気持ちもわかるようになる。 生き生きしている人と、死にかけている人を見分けられるようになる。 このような人は、組織にとって価値のある人材になれる。
まとめ
異常な生産性を出すためには、日々の積み上げと苦しい環境がかかせない。 凡人が価値のある人間に近づくために楽な道など存在しない。